皆さんはウルトラマンゼアスというウルトラマンをご存知でしょうか。
ウルトラファンからは超絶な人気を誇るウルトラマンゼアス。
だが、最近になってウルトラの沼にハマりだした人からすると「誰?」だと思います。
そこで今回は、ゼアス大好きおじさんのこの私が、
稚筆ながらウルトラマンゼアスという作品について語らせていただければ幸いです。
ネタバレはあります。
ウルトラマン30周年記念作品として、出光興産とのタイアップとして企画された作品。
主演にはお笑い芸人のとんねるず。主役には当時のとんねるずのマネージャーが起用されている。
また、昭和ウルトラシリーズの役者陣も多数カメオ出演しています。
流石はウルトラマン30周年なだけあって、めちゃ豪華仕様。
あの「ウルトラマンティガ」ともほぼ同期なのだ。スゲーぜ、1996年の日本!
©1996円谷プロダクション
ウルトラマンゼアスは、一言で表すなら、彼は努力家であろう。
彼はウルトラ戦士としての高い資質を持ちながら、少し弱気な性格である。
そのため、本来のポテンシャルを十分に発揮ができない。
正直、ウルトラマンとしてはかなり珍しいタイプである。
しかし、一人前の戦士になるため一人で特訓に励んだり、時には自分を奮い立たせて根性を見せるといった一面も持ち合わせている。
そんなひた向きな彼の姿を見ていると、自然と「ウルトラマン、がんばれー!」と応援をしている。
そんなウルトラマンが、ウルトラマンゼアスという男なのだ。
そんな彼の印象的なエピソードを語らせていただきます。
この作品ではゼアスが渓谷にて光線の練習をするシーンが存在する。
(日本のどこにウルトラマンが光線の練習できるほどの渓谷があるんだ…)
この時のゼアスは、へなちょこな光線しか出すことが出来ない。
その為、ゼアス本人も「ウワッ…アブネ…」みたいなリアクションをする。カワイイネ!!
そんな折、崖に当たった光線が跳弾。
それを避けようとして、なんと泥だまりに手を突っ込んでしまう。
ウルトラマンであれば、なんてことはない出来事なのだが、ゼアスの場合は違った。
手についた泥を見て戦慄するゼアス。
大慌てで崖からちょろちょろと流れる滝で手を洗うゼアス。
幼少期はこのシーンの真似をしながら手を洗いました。
みんなもそうだよな!?!?!?
©1996円谷プロダクション
ゼアスは極度の潔癖症であり、自身が汚れることを極端に嫌う。
汚れた地球をクリーンにするために地球にやってきたのにそれでいいのか…?
なんと、この潔癖症が敵宇宙人のベンゼン星人にバレるのだ。
そして地球人状態の顔を泥まみれにさたことで、ウルトラマンゼアスに変身できなくなってしまう展開にまで発展する。
泥まみれっていうか、タールみたいなもので顔を真っ黒に染められる。
正直、潔癖症じゃなくてもめちゃくちゃテンション下がる。
紆余曲折あり、ベンゼン星人にヒロインと子供さん達が連れ去られる展開へ。
それを助けに行くため、変身を試みるウルトラマンゼアス。
が、ベンゼン星人に顔をタールまみれにされたことで変身できない状況だった…。
と、いうのは実は気のせいだった。
それはゼアス本人が「自分は汚れたら何もできない」と思い込んでいるだけなのだ。
ヒロインの言葉を思い出したゼアスは、ほぼヒロインへの想いと気合で変身。
攫われた人々を助けに飛び立ったのだった。
因みにウルトラマンゼアスの変身方法は「歯磨き」です。
登場するや光線を撃とうとするウルトラマンゼアス。
だが、諸般の事情により、光線を中断せざるを得ない展開へ。
どうしても光線を撃たせたいベンゼン星人はプランBを発動。
ヒロインや子供さん達が立っている崖の中心から、タールの海が広がる。
「汚れ嫌い」というゼアスの弱点を知っているベンゼン星人ならではの作戦。
泥に入りたくないなら光線を撃つしかない。
とはいえ、のっぴきならない事情により光線が使えないゼアスは、地球と愛する人々を救うために決意する。
そう、タールの海に入ることを。
泥が手に付着しただけで狼狽えてしまうゼアス。
潔癖症には耐え難いことのうえないが、ゼアスは一歩一歩進んでいく。
まさに根性。根性でタールの海を進んでいく。
しかし、ゼアスは歩みを進めている途中で足を滑らせてしまい、タールの海へと飲み込まれてしまう。
静まり返る海。
なんという絶望感。
子供たちと防衛チームは、みんなで一緒になってゼアスに応援の声を届ける。
「シュワッチ!シュワッチ!頑張れゼアス!」
だが、声援虚しくゼアスを飲み込んだ泥の水面は、波一つ立てずに静まり返ったまま。
もうだめかと思われたその時、水面に一筋の光が差し込んだ!!
©1996円谷プロダクション
このタールの海を進むゼアスと、ゼアス復活するこの一連のシーンがめっちゃ好き。
潔癖症なんだけど、助けるために一歩一歩進んでいく様子が、とても健気というか。
見ているこちらとしても「頑張れー!」と声を出して応援するしかなくなる。
やっぱり「潔癖症」という部分がかなり人間っぽくて、いいですね。
しかも気合入れたものの、そろりそろりと進んでいくのが非常に人間味あふれていると感じた。
そして、スタッフロールの最後でゼアスの顔にオイルがかかる1カットが入る。
ほんの一瞬なんだけど、以前のように汚れただけで狼狽える様子はない。
この戦いを通して潔癖症を克服できたといっても差支えないだろう。
もう少しだけ続くんじゃよ。
次の『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』では、黒いウルトラマン―ウルトラマンシャドーと戦うところからスタート。
メリケンパンチによる攻撃で片目を潰されたゼアス。
最後には光線の撃ち合いで、黒いウルトラマンに敗北してしまう。
©1996円谷プロダクション
南極で一人横たわるゼアスと、鳴り響くカラータイマーの音が絶望感が広がる…。
黒いウルトラマンにコテンパンにボコされたゼアスは、戦うことがトラウマとなり、自信も勇気も失ってしまった。
なんやかんやあり、自身の父親から「心を鍛えよ」という助言を貰い、ヒロインの弟が通う空手の道場で、かかと落としを教えて欲しいと懇願する。
そしてゼアスの修行パートが始まった!!
ここで行うのが、木の高い位置に吊り上げられたボールを蹴るという修行。
しかし、何度やっても成功しない。
最近だとウルトラマン本人が地球人に擬態している場合、超人の如き身体能力を発揮している場面が多いが、ゼアスの場合はその限りではないようだ。
そんな修行の最中にも、黒いウルトラマン・ウルトラマンシャドーが現れる。
シャドーを操る敵星人が、ゼアスに姿を現すように行って来るのだが、やはり負けた恐怖から変身して戦うことが出来ない。
そしてゼアスが父親からもらったカプセル怪獣で、戦ってもらったりなんやかんやしていると、ヒロインをはじめとする地球の人々が、一斉に連れ去られる事態にまで発展する。
ゼアスは連れ去られた人々を助けるため、なんとか与えられた試練を乗り越えようと奮闘する。
そして、自分がウルトラマンゼアスであるという自覚を取り戻した瞬間、高い位置に吊り上げられたボールを蹴ることに成功する!
この時、蹴り上げられたボールは枝にぶつかり、大きな音を立てて破裂する。
なんて恐ろしい脚力なんだ…。
その一部始終を見ていた師範に、かかと落としを伝授して欲しいと願い出るが、師範は試練を乗り越えたゼアスには最早伝授は不要だと伝える。
師範はゼアスの本当の強さを見抜いており、自分の強さを信じることの大切さに気付いて貰うため、このような試練を課していたのだった!
ゼアスの眼前に向かって正拳突きをする師範代。
ここのシーンがゼアスの強さを表現していて非常に良いです。
見てください。
戦うことの自信を取り戻したゼアスは、再びシャドーと相まみえる。
因みに、この時テレビのニュースではシャドー関連の報道を行っており、ゼアスの登場を受けてアナウンサーが、以下のような発言をする。
「ウルトラマンが、帰ってきました!」
実はこのアナウンサー、『帰ってきたウルトラマン』にて、帰ってきたウルトラマンこと「ウルトラマンジャック」を演じた団時朗さんだという所も、ファンとしては熱いシーン。
と、ここで神田うの激似の神田うのお姉さんが番組をジャック。(ダブルミーニング)
「ウルトラマンシャドー THE LIVESTAGE~希望が絶望に変わる時~ 始まります!」
というナレーションと共に、悪のヒーローショーのライブビューイングが始まった。
みんなもウルトラチャージで応援だ!!!
その立ち姿は最初にシャドーと戦った時とは大きく違い、キリっと凛々しいものに。
その動きは、まさに空手家。空手の稽古は付けてもらっていないような気もするが、そこは今は良いじゃないか。
心を鍛え上げられたおかげか、かけ声も精悍なものになっている。
ここだけでもゼアスの「成長性:A」を感じることができる。
戦いも終盤に差し迫ったところで、舞台は遥か上空へ移動。
シャドーがメリケンを構えると、奇しくも初戦の時と同様のシチュエーションに…。
視聴者の脳裏に、初戦で負けたことがフラッシュバックする。
シャドーのメリケンパンチが放たれるが、
ゼアスはそれを難なく見切り、反撃を開始!
新技「ウルトラかかと落とし」がさく裂!
シャドーに直撃、そのまま地上へ落下していった。
ゼアスの雪辱を果たした瞬間である。
しかし、まだ、シャドーを倒したわけじゃありません。
様々な理由から再び立ち上がったシャドー。
そのあまりの異様さにテレビで見ていた人達はただ驚愕する。
ただ一人、ヒロインの弟がゼアスに向け声援を送る。
「ゼアス、ゼアス、ゼアスゼアスゼアス!」
それを見ていた周りの大人達もそれに倣い、ゼアスの名前を大声で呼び始める。
再びゼアスとシャドー、二人のウルトラマンの光線がぶつかった。
©1996円谷プロダクション
今回も若干押され気味のゼアス。
シャドーは更に出力エネルギーを上げて、ゼアスを追い詰める。
そんな時…!
「「「ゼアス、ゼアス、ゼアスゼアスゼアス!」」」
©1996円谷プロダクション
人々のゼアスを呼ぶ声が響く!
一人の少年から波紋が広がり、今や大きな波となってゼアスを応援していた。
そして彼方から流れてくる『ウルトラマンゼアス』の主題歌イントロ。
人々の応援の声とイントロが重なり主題歌が流れるというゲキアツ展開になる。
そもそもの話、特撮作品において主題歌が流れるというのは、勝利の確定演出である。
ことウルトラマンゼアス2のにおいては、ゼアスとシャドーの鍔迫り合いという、視聴者もハラハラドキドキの最終局面。
そんな状況を見守りし地球人達のゼアスコールと、主題歌のゼアスコールが重なってサビが流れるという演出は、「絶対勝ちますので、見ていてください」と言わんばかりの約束された勝利の法則に他ならない。
主題歌、作風、そして場面状況、使える要素をふんだんに盛り込んだゲキアツシーン。
この演出を思いついた方、本当に天才だと思います。
話がかなり脱線してしまったので戻します。
エネルギー出力が高まったシャドーの光線に押されるゼアス。
しかし、世界中の人々からの声援を受けたゼアスは、口を大きく開けることで気力を高め、腕を十字からX字に組みなおした。
腕全体から放たれるX字の光線、クロス・スペシュシュラ光線を放ち、最大出力のシャドーのシャドリウム光線を押し返して、シャドーに勝利にする。
そして最後に、ゼアスが空手の道場にて、稽古をしてる姿を映して幕を閉じる。
この戦いを通じて、精神的にも一人前の戦士として成長できたと言っていいだろう。
1&2を通して、ゼアスの成長ストーリーというのがわかっていただけたのでは?
ウルトラマンにも苦手があり、更には挫折を経験し再度挑戦することへの恐れを覚えるという、まさに人間臭さを感じるのと同時に、ウルトラマンも完璧じゃないというのがわかる。
そして、苦手や恐怖を乗り越える一連の成長ストーリーは、自分に当てはめてみると更に感情移入が出来る。
それに、それらの事柄を乗り越えることが簡単ではないことをよく理解しているし、だからこそ、ひたむきに努力して困難を乗り越えていく「ウルトラマンゼアス」のことを、いつまでも応援したくなるのだ。
そして少しでもゼアスに感化されて、挑戦する心を忘れちゃいけないなと思っている。
「ゼアスも頑張ったんだから僕も頑張ろう!」という気持ちを持って物事に臨みたい。
余談だが、主題歌『シュワッチ!ウルトラマンゼアス』はとてもステキソングなので、是非曲だけでも聴いてほしい。
嘘、作品を観た上で聴いてほしい。
まさに一所懸命頑張るゼアスを表現している歌詞になってる。
聴きようによっては「これアタシのことだ…」となることもあるかもしれない。
落ち込んだときはこの曲を聴くことで、上記のゼアスの頑張り、特にシャドーとの光線の撃ち合いを思い出して気分を上げるようにしてます。
一番好きな歌詞はラスサビの「最後まで諦めないで」です。
そんな『ウルトラマンゼアス』は、円谷プロがサービスを提供する「 TSUBURAYA IMAGINATION」にて、月額550円で見放題だ!!!!!
なんとそのほかウルトラ作品も見れる椀飯振舞。
これは加入しないと!!!?!?!
よろしくお願いします。