麻婆豆腐って美味しいよね

思ったことをそのまま書くので文章が乱雑になるのが特徴。

シン・ウルトラマンを観に行った男がひたすらに「ここ好き」ポイントを書き連ねる

『シン・ウルトラマン』を見てきた。勿論、公開初日に。

今回はそのシン・ウルトラマンを観た感想というか、めちゃくちゃにテンション上がったポイントをひたすらに書き綴っていきたいと思います。

 

本来であれば公開された5月には投稿したかったが、

筆遅遅星人なので結局夏が始まってしまった。

因みに8回観に行った。

※ネタバレ、あります。

2021年6月くらいに公開予定だった『シン・ウルトラマン』(以下シンマン)は諸般の事情で2022年まで公開が延期となっていた。

その映画が、5月に満を持して公開となったわけだ。

 

正直、ウルトラファンとして、シンマンは今年一番楽しみにしていた映画である。

同時にめっちゃ不安だった。見る直前まで「意外と面白くなかったらどうしよう…」ってずっと思っていた。

脚本・総監修が庵野監督という時点で面白くない訳ないんだけど、ずっと不安だった。

マジで「面白いと思えなかったらどうしよう…」ってずっと思ってた。

 

 

ウルトラの新シリーズが始まる時はいつも「面白いかな…」と不安になるし、

なにより2022年は「楽しみにしてたけど、観に行ったらそんな面白くなかった」みたいな作品が多かったのも要因の一つに思える。

 

観る前のドキドキは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』程じゃなかったし、個人的にスパイダーマンを超えてくる作品は、今年出てこないだろうと高を括っていた。

 

率直に感想を申し上げます。

 

 

 

 

シン・ウルトラマンめっちゃ面白かった!!!!!

 

ウルトラファンなら親の顔より見ているメインタイトルカットから始まるわけだが、『シン・ゴジラ』と表示され、その後爆発して『シン・ウルトラマン 空想特撮映画』と表示された瞬間、「これこれ~~~~!!」と心の中で叫んだ。

正直テンション馬鹿上がりだったのだが、この後更にテンションが上がる。

 

タイトルカットが終わり、唐突に瞼を開く巨大な瞳。逃げ惑う

そして現れたるは巨大不明生物「ゴメス」

後ろで流れている曲は勿論、「ウルトラQ メインテーマ」

 

流石にウルトラQから踏襲するとは、予想できなかった。

しかもご丁寧に『シン・ゴジラ』のCGモデルからの引用している。

元祖ゴメスの着ぐるみは、ゴジラの着ぐるみの改造というのを意識した演出で控えめにいっても最高ですわ!

 

その後、巨大不明生物として「マンモスフラワー」「ラルゲユウス」「カイゲル(ゴーガ)」「パゴス」の4体が出てくる。

その過程の中で、巨大不明生物という呼び名から「禍威獣」という呼び名へと変わり、禍威獣特設対策室、通称「禍特対」が設置される。

これは初代ウルトラマンの「科特隊」の企画設定で、『ウルトラQ』の登場人物が科特隊の日本支部を立ち上げたという設定から踏襲している。

 

マジで、このアバンが天才的過ぎる。

世界観の説明を一気にしているし、一気に心を持っていかれた。

 

そんなこんな色々あって「ネロンガ」という禍威獣が現れ、そこへ禍特対が現場に到着。作戦を取り仕切ったり、禍威獣についての分析等を繰り広げる。

ここでもまた拘りポイントなのか、『ウルトラマン』の劇伴(作中で使われるBGMのこと)をちゃんと使用している。

シン・ゴジラ』の時はゴジラ第四形態が登場するところ、無人在来線爆弾を使用するところくらいでしか『ゴジラ』の劇伴を使用していなかった気もする。

シンマンでは結構な頻度でオリジナルの劇伴を使ってくれる。それはもう8割くらい。

 

知ってる曲が流れる、好きな曲が流れるだけでもやっぱり嬉しくなるものだ。

ガボラ出現し禍特対が出動するシーン、科特隊のテーマが流れた時の興奮ときたらない。ちょっと短かったのでもっと聞かせてくれよ!とは思った。

 

なんやかんやあり、ウルトラマンが空から飛来してくる。

飛来し、立ち上がったウルトラマンの顔が、予告映像で見た顔じゃない。

ここでまたテンションが上がった。

 

ウルトラマンの放映当時、放映時期によってウルトラマンの顔は「Aタイプ」「Bタイプ」「Cタイプ」と3つのバリエーションがあった。

詳しくは[ウルトラマン 顔]とかで画像検索でもしていただきたい。

 

話を戻すぜ。

立ち上がった瞬間のウルトラマンの顔が、明らかに放映初期のAタイプの顔だった。

もう心の中で「Aタイプじゃん!!」って叫んでさえいた。

 

そしてネロンガの電撃を胸で受け止めるシンマン。

これはウルトラマンの「科学特捜隊出撃せよ」という回でも同様に、ネロンガの電撃を胸で受け止めていることのオマージュだと思う。通称:大胸筋バリヤー

 

 

物語も丁度中盤に差し掛かり、外星人ザラブが登場する。

ここらへんから本当に好き(語彙消失)

 

どれもこれも「オリジナルで見たやつだ~~」と無邪気にキャッキャしてしまうくらいには、完成度というか、再現度が非常に高かった。

 

特にザラブ扮するニセウルトラマンVSウルトラマンの対決は本当に好き(語彙消失)

 

ザラブに捕まった神永を浅見分析官が助けにくるシーン。

捕縛された神永を開放し、βカプセルを神永に渡す浅見分析官。

その直後にニセウルトラマンに浅見分析官が捕まってしまうんだが、

ここで来たぞ我らのウルトラマン

 

ウルトラマンが登場し、颯爽と流れ始めるBGM『遊星から来た兄弟 勝利 (M5) 』(これで検索したら聴ける)

「おおおおおお!!!!」と雄叫びを上げそうになるくらいに、私のテンションは臨界点に達した。

ここで胸が熱くならないわけがない。

 

正直この映画で一番好きな箇所は間違いなく、この戦闘シーン。

この戦闘シーンで流れる曲が先程も言った『遊星から来た兄弟 勝利 (M5) 』そしてその後に流れる『侵略者を撃て 空中戦 (A2)』なのだが、なんとロンドンオーケストラによる新録なのだ。気合の入り方が全然違う。

 

正直これらが聞きたくてサントラを買った。

 

その他、ザラブ戦盛り上がりポイントは、とにかく一つ一つの動作が忠実に再現されているところだ。

ニセウルトラマンと対峙するウルトラマンの体の揺れ方や、スペシウム光線を受けて変身が解けてしまうザラブのもがき方。

 

何よりもコレだけは言いたい。

ニセウルトラマンの頭をチョップした時のウルトラマンの痛がる動作。そして飛び散る謎の破片。

コレを見せてくれて本当にありがとう。庵野監督。

 

この痛がる部分は勿論原作を忠実に再現している。

ファンのお馴染みのシーンの一つで、当時ウルトラマンスーツアクターをしていた古谷敏さんが距離感を誤り、ニセウルトラマンの仮面を思いっきり叩いてしまった。

その時マジで痛かったらしい。その時の動きがOKテイクとして使われた。

しかも同時に仮面の破片がカメラに写っている。

 

それを庵野監督はシン・ウルトラマンという作品で再現したのだ。

芸が細かすぎる。

 

是非シン・ウルトラマンを見た後に、ウルトラマンの『遊星から来た兄弟』を見てほしい。

ここまでで「あ、この作品ってシン・ゴジラみたいなお硬い作品じゃなくて、娯楽作品なんだ!」と認識しました。

ウルトラマンという作品そのものの意義みたいなのを感じた瞬間でした。

 

 

 

そろそろ力尽きてきた。

なぜなら、私を支える太陽エネルギーが地球上では急激に消耗するからだ。

それなのに、ザラブ戦の話でスタミナを使いすぎた。

 

ここからは簡単に紹介すると、

巨大化した浅見分析官が出ると思ってなくてめちゃくちゃ笑った。

メフィラスとウルトラマンの戦いの拮抗感が忠実に再現されており、最後まで勝敗がつかないのが良いね。

メフィラスのグリップビームを、ウルトラマンが白刃取りで止めるところ、ここも良い。

 

そして現れたるはウルトラマンによく似た金ピカ星人。名をゾーフィという。

最初見たとき「ゾフィーじゃん。来るの早いね」と思ったが、私達ウルトラファンが知っている宇宙警備隊隊長のゾフィーじゃなかった。

 

このゾーフィという男、ウルトラマンの代わりにやってきた監視者であり裁定者だったのだ。

メフィラスとウルトラマンのせいで、人類を兵器に転用できるということが全宇宙に知られてしまったので、外星人による人類争奪戦的なのが起きる前に人類を刈り取ってやりましょうね、ということらしい。

持ってきたもんが”天体制圧用最終兵器ゼットン

ゼットン持ってきちゃ~~~~

 

因みにこの流れは児童誌に誤った情報が載った時のものである。

本来、ゼットンを持って来るのはゼットン星人であり、ゾフィーウルトラマンを助けにくる人だ。

昔ならではの情報量の少なさから出た誤情報。そして半世紀経った今になって現実のものとなったわけだ。

 

どうやらゼットンは1テラケルビンの超高熱度の火球を放って、地球を太陽系ごと消滅させようとしているようだ。所謂一兆度の火球だ。

 

初代マンはゼットンに対して手も足も出ないまま敗北するわけだが、この世界のウルトラマンゼットンに歯が立たず、敗北する。

敗北し、落ちていく最中ゾーフィに「諦めて粛清の時を待て」と言われるのだが、ウルトラマンは「人間を信じて最後まで抗う」という台詞を言います。

ここ、めちゃ好きなんよ。

 

ここからまた好きな展開になっていくんで!長くなるが語らせてくれや!!

 

最初にウルトラマンゼットンに挑む前にちょっとしたやり取りがある。

禍特対の非粒子物理学者である滝明人は、人類が今まで積み重ねてきた叡智は外星人からしたらまだまだ足元にも及ばないということを、ウルトラマン、ザラブ、メフィラスの登場から痛感していた。

そして一瞬で太陽系をも消し去ってしまうゼットン

 

もはや人類にはどうすることもできない、無力であると半ば諦めモードになり「神のようなウルトラマンになんとかしてもらおう」とウルトラマンである神永に後を託し、部屋から去っていく。

この後、滝くんが一人で階段に座り落ち込んでいるシーンがなんとも切ない。

 

 

これも初代ウルトラマンに通ずるものがある。

科特隊が怪獣と応戦し、最後にウルトラマンがやってきて怪獣を倒し去っていく。お決まりのプロセスではあるが、この一連の流れに嫌気がさした人物がいる。

科特隊の兵器開発担当のイデ隊員だ。

彼は、ウルトラマンが居れば自分たち科特隊は必要ではないんじゃないか、と葛藤した人物で、まさに滝くんのような状況に陥ったわけだ。

 

ウルトラマンゼットンに敗れ、神のようなウルトラマンでも勝てない相手に自分達が何をやっても無駄だと、自暴自棄になるのだが、神永が遺したβシステム(巨大化させるシステム)の原理と、滝くんに宛てたメッセージを受け取り、彼はゼットンを攻略する方法を世界中の叡智を集めて、模索するのだった。

 

人類はまだまだ進化できる。

ウルトラマンは弱くて群れる小さな人類に期待をしたのだ!

 

計算式を託され滝は、人類の叡智を結集し、ゼットンを攻略する唯一の糸口を見つけたのだ。

 

ウルトラマンという作品において、地球人が奮闘する部分というのはいつ見ても胸熱くなるものがある。

ウルトラマンガイアでは世界中の天才、腕っぷしのパイロット達が光を失ったガイア&アグルに再び光を届ける展開があり、

ウルトラマンメビウスでは、スペシウムエネルギーを増幅させる機械を用いてウルトラマン達の光線を増幅し、最強の敵エンペラー星人を倒す展開がある。

 

守られるだけでなくウルトラマンと共に強敵に立ち向かうというプロセスこそ、ウルトラマンという作品の素敵な部分ではないか!

 

特にゼットンに関しては、ウルトラマンだけでは絶対に勝てなかった。

地球人が最後まで諦めなかったからこそ、ゼットンに勝てたのだ。

 

 

そして一番テンションが上ったところ、

ウルトラマンゼットンとの最後の戦い。

 

神永は最後の変身を行う。

 

ここに来て今までなかったウルトラマンの登場カットが差し込まれる。

通称ぐんぐんカット。

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泣いた。

 

 

大袈裟とかではなく、この3秒位の短いカットで私は泣かされたのだ。

 

 

やっぱり庵野監督をシンジて良かった。

 

 

ウルトラファンとしてこの映画を見れたことを光栄に思う。

「そんなにシン・ウルトラマンが好きになったか」

そう言われてもしょうがない。

実際8回観ている。それくらい本当に好きな作品になった。

 

ブログ前半でノー・ウェイ・ホームは超えてこないだのなんだののたうち回っていたが、とんでもない。

このシン・ウルトラマンという作品は今年の個人的映画ランキングの一位に輝いた。

 

まだまだ語り足りないが、流石にそろそろしんどくなってきたし、なにより5000字を超えてしまった。

ここまで飽きずに読んでくれた方はいるのか。

もし読んでくれたのであれば、心から感謝いたします。ありがとうございます。

 

庵野監督、そして樋口監督、本当に素晴らしい作品をありがとうございます!

続シン・ウルトラマンの制作を心から待ち続けます。